ご挨拶  

武貞 達彦

代表取締役社長
武貞 達彦

社長ご挨拶

アジアをはじめとする世界のインフラ市場は拡大の一途をたどっておりますが、我が国においてはインフラ市場は縮小が続いております。こうした中、日本企業の優れた技術と経験に基づいたインフラシステムの輸出と、その海外事業展開は、我が国の成長戦略にとって重要な課題であります。

この課題への政府の取組みの一環として、平成26年10月20日に株式会社海外交通・都市開発事業支援機構(Japan Overseas Infrastructure Investment Corporation for Transport & Urban Development, JOIN)が政府と民間の共同出資により設立されました。それ以降、海外のインフラ市場への日本企業の参入を促進するとともに、関連設備メーカー、オペレーター、コントラクター等のビジネスチャンスの拡大に貢献してまいりました。

令和の今、デジタル革新によりビジネス・暮らしのありようが大きな転換期を迎え、米中摩擦等世界の政治・経済情勢がめまぐるしく変わる中で地経学的にも世界は大きく変化しようとしております。加えてCovid19の感染拡大により社会のありようそのものにまで変革の波が押し寄せています。

従来のビジネスモデルでは対応できない難しい時代である事は間違いありませんが、知恵を絞りリスクを取って新しいビジネスモデルを作り上げていく千載一遇のチャンスとも言えます。
またビジネスがどう変わろうと、政治がどう変わろうと、社会のありようが変わろうと、人々の社会生活の根幹を支えるインフラが不要となることは決してありません。

あらゆるインフラに関して長年の経験を持ち、技術を持つ我が国、我が国企業は、世界を相手に、必ずやこの新しい時代の新しいインフラビジネスでチャンスをつかむことができると信じております。

微力ながら、JOINはインフラ専門の投資会社として海外に進出される日本企業に寄り添い、一緒に問題解決にあたり、一緒に事業を遂行する信頼されるパートナーとなりたいと考えております。

そうした責務を担う覚悟で日本のインフラ関係企業の海外事業、そして我が国経済の持続的な成長に寄与すべく、相手国の発展への協力という視座も持ちながら、引き続き努力してまいります。今後とも、皆さまの格別のご指導・ご協力を心からお願い申し上げます。