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2021.08.20

北米における高精度デジタル道路地図整備事業への支援を決定

 株式会社海外交通・都市開発事業支援機構(東京都千代田区、代表取締役社長:武貞 達彦、 以下「JOIN」)は、ダイナミックマップ基盤株式会社(東京都中央区、代表取締役社長:稲畑 廣行、以下「DMP」)とともに、DMP の米国完全子会社である Ushr, Inc.(米国ミシガン 州、CEO:Chris Thibodeau、以下「Ushr」)を通じ、北米内の高精度デジタル道路地図(以 下「HD*マップ」)を整備する事業へ参画するため、約 55 億円の出資を行うことを決定し、 国土交通大臣の認可を取得しました。
 *HD:High Definition

 本事業は、DMP と JOINの支援を受けた Ushr が北米の道路情報をデジタルデータ化し、 HD マップとして整備するもので、「インフラシステム海外展開戦略 2025(令和2年 12 月 10 日 経協インフラ戦略会議決定)」において具体的施策の柱の一つとして掲げられた「デ ジタル技術・データの活用促進によるデジタル変革への対応」に資するものであり、JOIN によるデジタルデータを活用した事業支援の第一号案件となります。

 Ushr は、日本国内自動車専用道路の HD マップ整備を完了している DMP の技術を用い て正確かつ高品質な HD マップを整備します。北米では既に Ushr が整備した高速道路約 21.3 万マイル(約 34 万 km)の HD マップを搭載した自動車が販売されており、本事業に より高速道路から一般道にまで広くその範囲を拡充します。

 JOIN が本事業を通じて本邦企業の HD マップ整備に関する技術・ノウハウを米国企業に 提供することで、日系自動車メーカーが北米においても日本と同じデータフォーマットの 自動運転車を展開する支援につながり、また自動運転の社会実装が世界的に進展していく 中で本邦企業が重要な役割を担うことになります。更には、今後欧米を含めた HD マップ の国際規格の検討が行われる場合、JOIN が公的機関との協議及び交渉の円滑化を支援する ことで、本邦企業が持つ技術・ノウハウの海外展開を後押ししていきます。

北米における高精度デジタル道路地図整備事業への支援を決定