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プレスリリース
2022.04.28
カナダ/ エドモントン国際空港との持続可能なエリア開発及び水素ハブ構想実現に向けた投資促進の協力覚書を締結
株式会社海外交通・都市開発事業支援機構(JOIN)は、エドモントン国際空港(EIA)とEIAの所有する周辺開発エリア(EIA’s Airport City Sustainable Campus)における先進的技術、製造業、電子商取引、物流分野のビジネス機会の創出促進を行うため、協力覚書を締結いたしました。EIAは、同エリアにおいてカナダで初めてとなる消費者にとって水素が身近に感じることをコンセプトにした水素ハブ開発構想を打ち出しております。
州都エドモントン周辺はカナダ国家AI戦略における主要AI研究及びイノベーションハブの一つに指定されています。EIAもまたカナダにおける重要な複合的物流ハブエリアであり、製造・物流分野の国際貿易地域、アルバータ港の拠点でもあります。また、同地域はカナダにおける最大のエネルギー産出地域でもあり、カナダにおける水素の全産出量の60%を占めております。それに従い、同地域は、脱炭素実現に向けた強みを有しており、ブルー水素・ブルーアンモニア製造のビジネス機会が多くあります。
EIAの推進するEIA’s Airport City Sustainable Campusのエリア開発は、テクノロジー、貨物、水素関連産業のほか、幅広い業界から投資誘致を行います。また、EIAの打ち出した水素ハブ開発構想によって、交通及び物流分野における新たな脱炭素モデルを生み出す多くのビジネス機会の創出が期待されます。JOINとEIAは北米及び日本企業にとってこれらのビジネス機会拡大のため、戦略的パートナーシップを強化します。
JOINとEIAは、これまでに締結されたEIAとNTTとのパートナーシップ及び2021年5月に導入済のNTTオンデマンドバスサービスの実証実験を通じて連携を強化して参りました。今回の協力覚書の締結によって、EIA’s Airport City Sustainable Campusにおけるエリア開発を通じたスマートシティサービスの拡大に向けて更なる協力を推進します。
<JOIN代表取締役社長 武貞 達彦のコメント>
「エドモントン国際空港との強固なパートナーシップの下、協力覚書を締結できたことを大変嬉しく思います。これから、エドモントン国際空港の掲げる水素ハブ開発構想を力強く支援していく所存です。我々のパートナーシップの最初の成功事例として、導入済のNTTグループの最先端デジタル技術によるスマート交通プロジェクトが挙げられます。これらJOINとエドモントン国際空港のパートナーシップによるプロジェクト実現は、日本政府の掲げる「インフラシステム海外展開戦略2025(令和2年 12 月 10 日経協インフラ戦略会議決定)」の中で掲げるカーボン・ニュートラル、デジタル技術の活用に資するものです。本覚書を通じ、両国にとって、スマートシティ、サステイナブルシティのショーケースになるものと確信しております。」
<EIA トム・ルース社長のコメント>
「オンデマンドバスプロジェクトの成功に続き、技術、貨物、水素分野においてJOINとパートナーシップを構築できることを大変嬉しく思います。持続可能な形でイノベーションを推進するという我々の共通価値は、雇用、経済、交通の脱炭素化を実現するための強固な礎となります。JOINとのパートナーシップによる多くのプロジェクト具体化と両者の将来の発展を大いに期待しております。」